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特撮・アニメの作品レビューの同人誌を発行しています 大泉パラダイスのブログです。
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書店ではあまり見かけないが、
横浜高島屋のリトルプリンス 星の王子さまと私展の物販コーナー、
そして近隣のあおい書展に置いてあった。

「ノベライズ」と謳っている集英社みらい文庫版が
シナリオの採録というスタンスから大きく離れていないという印象だったが
こちらの竹書房文庫の方は、ト書きなどでキャラクターの心情を膨らませている箇所が多い。

前に映画「SPACE BATTLESHIPヤマト」(実写版の宇宙戦艦ヤマト)についても
ほぼ同様の二冊が出版されたのを思い出す。
映画の活字化としては、恒例のパターンなのかどうかは
これら二作以外に触れていないのでよくわらかない。
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日本橋高島屋につづいて、横浜での開催にも足を運ぶ。
同時期に、京都と福岡(だったかな)同時開催(たしか)されているため
日本橋で展示されていたもののいくつかが、なかった。

ストップモーション・アニメーション(コマ撮りアニメと言いたい)用の人形は、
王さまが無し。

初期パペット人形は、王子と小惑星B―612のみ。

CG検討用クレイ人形は、女の子と飛行士(上半身のみ)

監督がプロモーション用に使ったトランクケースは実物展示がなく写真のみ。
ただし、様々な角度から撮影されているため
実物では見ることが出来なかった、蓋が閉まった状態の上面を見ることができた。

「星の王子さま」の実物展示は、跡形もなし。

パネル(カラースクリプトやストーリーボード)などの複製が可能なものは、
他の会場でも同じものが展示されているものと思われるが、
しかし、日本橋ではメイキング映像上映エリアのパネルは
メイキング風景や本編未使用画像(キツネ帽を被った女の子のCG画像を見ることができた)ではなく
王子と飛行士の本編場面を使用したもので、これはややさびしい。

ただ、画稿に関しては日本橋よりもやや多かったと思う(詳細未確認)
三笠宮様が100歳をお迎えになられたという報道。

「モーニングCROSS」(MXTV)では、三笠宮様が従軍されたことについて取り上げていた。
その体験に基づくお言葉は、今こそ傾注しなければならないと感じた。

また、三笠宮様は古代オリエントに該博せることも夙(つと)に有名なところであろう。

小林登志子著「シュメル ―人類最古の文明」(中公新書)に
本来、「シュメル」と発音されるべきこの文明が
日本に於いて「シュメール」と表記されることになった経緯について
書かれている。

それによると
戦時中、「すめらみこと」と「シュメル」を絡めて
「シュメルのみこと」として、天皇の由来をシュメル文明に求める俗説があったそうで
シュメル学の先達である中原与え茂九郎京都大学名誉教授が
混同されないように「シュメール」と音引き(ー)を入れてたとのこと。

この本ではこの話はここで終わるのだが
同じ小林の著作「五〇〇〇年前の日常」(新潮選書)にも同じ経緯を紹介したあと、
「三笠宮崇仁様はこの話を中原先生から直接うかがったという」という一節が加えられ
情報源がより明確に語られている。

2D吹替、2D字幕(公開初日・一日二回)、
3D吹替、3D吹替(公開二週・一日二回)、2D吹替、
2D吹替、2D字幕(公開三週・一日に二回)につづき
2D吹替、2D吹替(公開四週・一日に二回)
通算9回。

これだけ見ていても難しい箇所があったり、
新たに面白いと思う箇所がある。

上映終了後に、鑑賞していた若い人グループの会話が聞こえてきた。

「面白かったけど、わからない。そして眠くなる」

おそらく、この辺が多く抱かれる感想ではないだろうか。

「わからない」「眠い」辺りに引っ張られる人も多いと思うが、
そう、大事なことは眠くて見ていないこともあるのである。

この映画は、子供を退屈さないための手管を弄する、といったところが無いため
「テンポが遅い」「退屈」「わからない」「寝た」で済まされてしまう要素を多分に含んでいる。

そして原作を読んでいないと理解できないどころか、その原作自体が理解しにくい上
その理解し難さを解説したり解きほぐしたりしようともいしていない。
映画は、原作の持つ味わいや風合いの再現、ということに傾注することで、
観客が「よくわからないけど、裏になりかありそう」と思ってくれることを求めている。
そして前半の意味がわからなかった観客も
後半のアクションを経た後のラストシーンを見た後、
前半の持つ意味に、興味が湧くことがあるだろう。
そうした「全体の構成」に気付けば、そのマスターピースとして原作に
いざなわれていくだろう。
その原作もまた、人間が生きているこの世界の「全体の構成」を描いている。
それをざっくり纏めてしまえば「人の生と宇宙」になるだろう。

原作と映画の関係性が織りなす「全体の構成」に映画を通じて意識が向けば
限りない価値を持つ一本となるだろう。








映画「リトルプリンス 星の王子さまと私」を通算7回観た勢いで
関連本をネットで探して中で
滝川クリステル著の「リトルプリンス・トリック」という本が目についた。

映画にもバラ役で出演しているので
そんな記念もこめたエッセイ集みたいなものだろうと
多少、高をくくっていたところがあるのだが
書店で目にして中身を少々読ませていただいたところで
かなり内容の深そうな本だということにはすぐに気付いた。

2000円と、ややお高かいが
その書店で購入してあげたいという気持ちもあり買い求め
今、読んでいるが滝クリのエッセイどころの濃さではない。

原作「Le Putit Prince」をフランス語で読み
家族でそこに秘められた謎を解いていくという
ある種、研究本である。

天文学への関心と、フランス語の諺(ことわざ)などに精通しているが故に
発見された「秘密」など、私などには到底及びもつかないもので面白く読み進めている

なんとも、良い出会いの出来た“掘り出し物”の一冊である。
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