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特撮・アニメの作品レビューの同人誌を発行しています 大泉パラダイスのブログです。
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スタッフトークコーナーが終了。
結城さんと氷川さんが退場を促され、出渕が残って。

ヤマトと言えば音楽!という司会者の口上で宮川彬良さん呼び込み。


まずは宮川彬良さんにとってヤマトの思い出は?という質問に「それに答えるには4時間半かかります」。
そのとぼけた調子の中にヤマトへの思い入れを確実に感じさせてくれる話ぶりで会場のヤマトファンを笑わせてくれます。


出渕さんから自分がヤマトに始めて関わったのは「ヤマトⅢ」で彬良さんも始めて名前が出たのがヤマトⅢなので同期の桜のようなもの、というお話が(ちなみにその時の表記は宮川晶。曲は第七機甲師団)。

更に彬良さんからはさらば宇宙戦艦ヤマトでパイプオルガンを弾いていたのは私です。会場から大きな拍手(ちなみにこの話は彬良さんのコンサートでもっと長い苦労話を聞いたことがあります。たしか足の鍵盤を踏む担当などもいたそう)。

更に出渕さんからテレザートに空間騎兵が降下する時の曲も彬良さんだって言ってませんでしたっけ、というこれまたレアな話まで。
お父さんが使ってくれたとのこと。


そして父・宮川泰が作った七十数曲を耳でコピー、父がしたのと同じ苦労をしたのでヤマトファンの皆さんにも納得していただけるのではないかと思いますと、我々ヤマトファンの心を温かくするお言葉を会場が噛みしめます(て言うか自分がですが)。


こうしてつかみはオッケーなトークの後にで本題へ。


ステージの扉が開くとグランドピアノが置かれていて、おお~という歓声。お父さん譲りのトークが始まる予感にワクワク。


二曲弾くのでどちらが好きかという前振りがあって。

まずは「M-1」。
あの美しいメロディ。
開幕までの待ち時間でも繰り返し流れていた「美しい大海を渡る」(イスカンダル)。

冒頭の八小節くらいが弾かれて、リタルダンドして(ゆっくり)終わります。

拍手が起こりますが演奏が目的ではなく宮川音楽の解説が始まるところです。
ああこういうのを待ってました。
宮川泰先生もトーク番組やコンサートで、形は違いますが新聞連載でも楽曲の解説を楽しくしてくれてました。
大好きで追い掛けるように観てました。
次に弾かれるのは「M-22」。
あの物悲しいメロディ。
「無限に広がる大宇宙」(宇宙のお葬式)。
イスカンダルの後に聴くとまた格別です。


さあどちらが好きですか、ってある意味酷な質問なのですが(笑)彬良さんが持って行きたい方向は明らかなのでそれに乗っかってイスカンダルにもそれなりに拍手がありつつ、宇宙のお葬式により大きな拍手。
やはりそうでしょうという感じで彬良さん嬉しそう。
お父さんもこちらがお好きだったと、懐かしんでもいらっしゃる様子。


M-1の方は1というくらいだから父が宇宙をイメージして最初に作曲したと思われる、「オズの魔法使い」の「Over
the Rainbow」風にというオーダーだったそう。そちらも弾かれます。

M-22は作曲時には「宇宙のお葬式」というタイトルだったようにちょっと哀愁を帯びていて。


彬良さんが本当に語りたいことはここからです。

この曲、交響組曲を聴いたせいもあって、クラシック調、チャイコフスキー風と皆さん思っているかもしれないが、実はロックなんです!
しかもヤマトの曲の七割五分はロックなんです!キターーーーーーー!!!!!!!
ヤマトがその原点に戻って行く瞬間です。
よく「原点回帰」って言葉がシリーズ作品とかで使われますけど、きちんと分析・検証によってその本来の良さ・意味というものを確認する作業がどれほど行われているでしょう。
歴史というものがただ体験者のみが知り得るだけではなく、勉強によって追体験可能、共有し得るものだということが高らかに示されようとします。
ついでに言わせていただくなら筆者自身もこの曲の良さについては全く同じ思いを抱いていました(拙本には書かせていただいています)。

そして会場に鳴り響きます、宮川彬良によって新録音された「宇宙のお葬式」(無限に広がる大宇宙)!

あのスキャットと共にドラムによって刻まれるリズム!ベースによって響く低音!それに合わせて躍る宮川彬良!あはははは!楽しい!なんて楽しいんだ!
ベースギターを弾くポーズ、下半身をガニ股にしてリズムを刻む彬良さんの楽しそうな顔と姿をはっきり思い出すことが出来ます。

そう!そうなんですよね彬良さん。敢えて書いてしまうなら交響組曲の序曲のあのスキャットにちょっとがっかり(は本当に語弊があるんですけど)したとすればそういうところなんですよね。勿論交響組曲はそれはそれで本当に素晴らしかったのですが。

彬良さんも宮川泰の息子としてヤマトの音楽が好きだった、我々も一視聴者としてヤマトの宮川音楽が好きだった。彬良さんがもしただの少年だったとしてもヤマトの音楽が好きになっていたに違いありません。


これ!
これですよ!テレビまんががアニメと呼ばれる歴史的瞬間を高らかに歌い上げた名曲は!

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