特撮・アニメの作品レビューの同人誌を発行しています
大泉パラダイスのブログです。
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劇場版ウルトラマンXを観てきた。
特撮シーンのミニチュアの看板の中にいくつか面白いものがあった。
「LABI」ならぬ「XABI」(ザビと読むのか?)
「怪獣居酒屋タグチ」
そして
「洋服の青山」
これだけ実在のお店であるが、
以前、田口清隆がスーツをあつらえた時に大変よくしてもらったという話を
ツイッターが何かでしており、その思い出がこめられているのだろう、と思うと
微笑ましくも、軽くプフッとしてしまった。
映画全体としては、田口清隆の優しい人柄が前面に出ており、
それぞれの役者さんを綺麗に、美しく、かっこよく撮る姿勢が明らかである。
田口清隆がテレビシリーズなどで見せる才気溢れる撮り方はやや影を潜めてはいるが、
ウルトラマンの劇場版は、今回に限らずそういうところがあるし、
パンフレットのインタビューでも、その辺自覚的であるようだ。
ウルトラマンの映画は、個人の才能を発揮する場ではなく、
映画を任される、ということ自体がクリエイターとしての才能や信頼の証しであり、
田口清隆ほどの才能を持ってしても、
ファミリーで無難に楽しめるといった感じのブランドイメージを壊さない
ということに注力されるのだということを
今回の映画は証明したのではないだろうか。
映画の冒頭に、テレビシリーズのあらすじ紹介があるなど
奇をてらったところのない正攻法な作りである。
――以下、ネタバレ含むのでご注意を――
予告を観て興味を引いたのが、吉本多香美というキャスティング。
初代ウルトラマンと、ティガを結ぶ存在としてはこの人以外あり得ない、
映画の中でその辺、どのような設定で登場するのかが楽しみだったが
やや期待し過ぎだったようで、レナ隊員でもなく、初代マンとの繋がりも特にない。
また初代ウルトラマンがどのように登場するのかにも大変興味がそそられたが、
映画の冒頭で、グルマン博士が「ウルトラマンを召喚する装置を発明した」とかなんとか
早々に言及してしまい
この辺も拍子抜けではあった。
上映前のイベントには黒部進が登壇したが、
映画には登場しない。
予想はついたが(というかチラシやポスターで出演者を見れば一目瞭然だったのだろうが
映画の鑑賞前には基本的に見ないようにしている)
今後、オリジナルの俳優が出られなくなる可能性も考慮すれば
遅かれ早かれ、キャラクターだけの登場にならざるを得ないのは目に見えている。
長野博が出演する可能性の低いティガは、映画ティガ&ダイナの時点で既にそうだった。
今回、マックスやネクサスなどのウルトラマンたちもカードによって召喚された。
外見は確かにそのキャラクターではあるが、本物かどうかよく分からない、
といったヒーローの登場のさせ方は「仮面ライダーディケイド」が元祖であるが、
ウルトラも本格的にその段階に入ったのだろう。
(オリジナルの俳優が出ていても、別次元の存在だったという超ウルトラ8兄弟の例もある)
観客の側も、世代を重ねれば、
もう本物かどうか、などということは問題にしなくなっていくはずで
物事の発展段階が一定程度まで行き着けば、
シミュラークル(本物かコピーか区別がつかないもの)が横行するのは、世の理なのだろう。
映画の中で、初代ウルトラマンを神話の中の存在として扱っていたが、
作品の外の話になるが、番組をリアルタイムで体験した世代もいなくなり、
演じた俳優もいなくなれば、それこそ神格化された存在にウルトラマンはなっていくか、
あるいは、誰もが自由に呼び出したり設定を変えたりして利用する存在になるのかも知れない。
映像面で一番印象に残ったもの一つが、
初代ウルトラマンとティガが空中でクロス(X)に交差するビジュアル。
「帰ってきたウルトラマン」で、初代ウルトラマンとウルトラセブンが
新マンを助けるために行った「ウルトラの星作戦」の再現に他ならない。
特撮シーンのミニチュアの看板の中にいくつか面白いものがあった。
「LABI」ならぬ「XABI」(ザビと読むのか?)
「怪獣居酒屋タグチ」
そして
「洋服の青山」
これだけ実在のお店であるが、
以前、田口清隆がスーツをあつらえた時に大変よくしてもらったという話を
ツイッターが何かでしており、その思い出がこめられているのだろう、と思うと
微笑ましくも、軽くプフッとしてしまった。
映画全体としては、田口清隆の優しい人柄が前面に出ており、
それぞれの役者さんを綺麗に、美しく、かっこよく撮る姿勢が明らかである。
田口清隆がテレビシリーズなどで見せる才気溢れる撮り方はやや影を潜めてはいるが、
ウルトラマンの劇場版は、今回に限らずそういうところがあるし、
パンフレットのインタビューでも、その辺自覚的であるようだ。
ウルトラマンの映画は、個人の才能を発揮する場ではなく、
映画を任される、ということ自体がクリエイターとしての才能や信頼の証しであり、
田口清隆ほどの才能を持ってしても、
ファミリーで無難に楽しめるといった感じのブランドイメージを壊さない
ということに注力されるのだということを
今回の映画は証明したのではないだろうか。
映画の冒頭に、テレビシリーズのあらすじ紹介があるなど
奇をてらったところのない正攻法な作りである。
――以下、ネタバレ含むのでご注意を――
予告を観て興味を引いたのが、吉本多香美というキャスティング。
初代ウルトラマンと、ティガを結ぶ存在としてはこの人以外あり得ない、
映画の中でその辺、どのような設定で登場するのかが楽しみだったが
やや期待し過ぎだったようで、レナ隊員でもなく、初代マンとの繋がりも特にない。
また初代ウルトラマンがどのように登場するのかにも大変興味がそそられたが、
映画の冒頭で、グルマン博士が「ウルトラマンを召喚する装置を発明した」とかなんとか
早々に言及してしまい
この辺も拍子抜けではあった。
上映前のイベントには黒部進が登壇したが、
映画には登場しない。
予想はついたが(というかチラシやポスターで出演者を見れば一目瞭然だったのだろうが
映画の鑑賞前には基本的に見ないようにしている)
今後、オリジナルの俳優が出られなくなる可能性も考慮すれば
遅かれ早かれ、キャラクターだけの登場にならざるを得ないのは目に見えている。
長野博が出演する可能性の低いティガは、映画ティガ&ダイナの時点で既にそうだった。
今回、マックスやネクサスなどのウルトラマンたちもカードによって召喚された。
外見は確かにそのキャラクターではあるが、本物かどうかよく分からない、
といったヒーローの登場のさせ方は「仮面ライダーディケイド」が元祖であるが、
ウルトラも本格的にその段階に入ったのだろう。
(オリジナルの俳優が出ていても、別次元の存在だったという超ウルトラ8兄弟の例もある)
観客の側も、世代を重ねれば、
もう本物かどうか、などということは問題にしなくなっていくはずで
物事の発展段階が一定程度まで行き着けば、
シミュラークル(本物かコピーか区別がつかないもの)が横行するのは、世の理なのだろう。
映画の中で、初代ウルトラマンを神話の中の存在として扱っていたが、
作品の外の話になるが、番組をリアルタイムで体験した世代もいなくなり、
演じた俳優もいなくなれば、それこそ神格化された存在にウルトラマンはなっていくか、
あるいは、誰もが自由に呼び出したり設定を変えたりして利用する存在になるのかも知れない。
映像面で一番印象に残ったもの一つが、
初代ウルトラマンとティガが空中でクロス(X)に交差するビジュアル。
「帰ってきたウルトラマン」で、初代ウルトラマンとウルトラセブンが
新マンを助けるために行った「ウルトラの星作戦」の再現に他ならない。
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