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特撮・アニメの作品レビューの同人誌を発行しています 大泉パラダイスのブログです。
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高畑勲/宮﨑駿/鈴木敏夫


風立ちぬについて。

高畑「恋愛映画として納得しました。でも、これは言っちゃっていいのかな。映画の終盤に変わり果てた大量の零戦が並ぶシーンがありましたが、その前に、この大戦で何があったのか、客観描写でいいから描くべきだったなじゃないかと思いましたね」

宮﨑「それは僕も十分考えました。でも、そういうシーンを描くと、アリバイ作りのような気がして……。それでもうやめようと」

高畑「零戦が残骸になると同時にまず人間が、あんなに大勢死んだんです。ある一定の年齢より上の人はともかく、若い世代には、あの戦争がどういうものだったか分かっていな人がたくさんいる。だから、どういう形ででも描いてほしかった。でも宮さんが十分考えた上だとは思った。考えないわけないから」

宮﨑「うん。零戦に関するドキュメント映像をたくさん観すぎたせいもあるかもしれないけれど、そういう証言や記録はいっぱいあるわけですね。そういうものにまったく触れずに、アニメーションだけで全部を観客に理解してもらうのは無理だろうと。棘になるだけだと思ったんです。当初の構想では、そういう場面を入れていたんだけど、零戦は日中戦争から終戦までずっと飛んでいますから、長くなってしまうんですね」

高畑「でも、ほんの短くても、どういうことがあったか思い出すだけの時間があってもよかったと思うね」

宮﨑「パクさん(高畑氏の愛称)のような意見が出てくると思っていましたけど、それを描いたとして、零戦の設計者である堀越二郎の人間像が変わるかといったら、全然変わらないんですよ」

高畑「それはわかりますね」
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