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特撮・アニメの作品レビューの同人誌を発行しています 大泉パラダイスのブログです。
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次は声優さんのトークコーナー。

新たなヤマトに新たな声を吹き込む皆さんが初めてヤマトファンの前に顔を見せてくれる瞬間です。

といっても既に人気の皆さんなので若いファンの方も詰めかけていたようです。

壇上には出渕監督や結城信輝さんも上がり、第1話上映後という前提でのトークになります。


アホ毛が目立つシーンの話など、同感といった感じでした。

そして事前のイベント内容としても告知されていた生アフレコ実演。

浮遊大陸への波動砲発射シーンの再現。
スクリーンには本ちゃんではないそうですが浮遊大陸の美術が

出雲さんから設定について簡単な解説があり。

照明・音響・スモークを駆使しての演出。
あの発射音が場内に炸裂し眩い光が辺りを照らし結構な量のスモークが客席を包みます。筆者は1階のステージに近い席だったのでモクモクに包まれてわーいって感じでした。

徳川機関長や南部のセリフも島と古代に割り振った今回だけのバージョン。

次に第1話にはなかったオープニングが上映されます。

以下ネタバレです。


主題歌は前奏ありバージョン。

ささきさんの新録ですが多分当時の若々しい声をちょっと彷彿とさせる歌い方。
テンポはやや遅め。
「笑顔で答えー」の後に乗ってくる男性コーラスはなかったですが女性スキャットは入っていてリフレインの中ヤマトが宇宙の彼方に消えて行きます。
CGで描かれたヤマトの見える角度の変化するにつれて艦尾のノズルの見え方も変わって(当然ではありますが)ヤマトの後ろ姿に収まっていく感じが大変気持ちのいい動きになってました。

絵コンテは公式サイトで告知された庵野秀明さん、艦載機などわからないところは出渕さんに後はよろしくだったとのこと。


岡田斗司夫さんの本に西崎さんからリメイクの話があった際、旧作のコンテのままやりたいと言った庵野さんのこと案の定ほぼ元のままのコンテですがサビの辺りでキャラが短い尺でインサートされる所だけ急激にゲリオン化(笑)。

特にコンソールのいわゆる松本ゲージ(松本零士風のメーター)が一瞬写って中の表示がシャカッて下からINするのがなんとも楽しかったです。

作画の日程が1日だけだったとのことで結城さんには忸怩たる思いがあるそう。有名漫画家がなぜか原画を描いているとか。

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「真っ赤なスカーフ」が終わり、ヤマト2199の新しいエンディング曲を歌う結城アイラさんが呼び込まれます。

既に先の第1話上映の中のエンディングとして観客はこの曲と出会っています。

クレジットも出ましたから結城アイラさんをご存知の方もいらしたでしょうが筆者は全く初めて知る方でした。


結城さんは花束を持って登場、宮川彬良さんに渡します。
なんと彬良さん今日がお誕生日!
運命の日としか言いようがありません。
新たなヤマトの旅立ちにこれ以上の日があるでしょうか。

そして新たなヤマトに乗り込む新たな顔に彬良さんから優しい言葉が贈られます。

「緊張しているのは僕も、出渕監督も同じだと思います。
一緒にこの艦(ふね)に乗って旅に出ましょう!」

「はい!」と答える結城アイラさんの澄んだ声が印象的でした。

ささきさんからはこれまでのヤマトを沢山の歌手の人が歌ってきた、というお話の中に島倉千代子さんと岩崎宏美さんの名前が出ました。
やっぱりささきさん、ヤマトの歴史を覚えてくれている人なんだなあと感激しました。
なので責任は重いですよと言いかけて、いやプレッシャーを与えまいとして、ヤマトに新風を吹き込んで欲しいとすぐに言い換えてた所にささきさんの心配りが窺えました。


思えばヤマトは新たな顔を次々に乗せて紡がれてきた歴史。
さらばの沢田研二、新たなる旅立ちの島倉千代子、永遠にの岩崎宏美や布施明などなど歌手の起用にそれは顕著でした。個人的には永遠にの公開記念イベントで布施明の歌を聴いた時にヤマトの新しい船出感が強かったのを思い出します。



全体がエエ話モードに流れて行ったのを出渕さんが「結城信輝とは関係ないんですよね」と会場を笑わせます(と言うか誰でも一応確認しておきたいところではあります)。

アイラさんから「実は私は結城信輝さんの娘でして一年で17年分成長したのです」みたいなギャグはないまま、出渕さんが「すみません落としてみました」とまとめます。

多少すべり目ではありましたが状況を俯瞰して見る方ならではのギャグだと感じました。


そしてヤマトの新しい歌が歌われます。
前奏で爪弾かれるピアノ。

これが宇宙の透き通った空間をイメージさせます。
少しだけ物悲しい感じは、イスカンダルと宇宙のお葬式の中間くらい。

映画「ヤマトよ永遠に」の挿入歌・岩崎宏美の「愛の生命」に似てます。
あと「ヤマトⅢ」のエンディング曲の「ヤマトよ永遠に」(紛らわしいですが)の前奏のピアノも思い起こさせます。

歌詞の内容は覚えてる部分で言うと「真っ赤なスカーフ」が旅立つ男の歌なら、こちらは見送る女性側の視点。そこも「愛の生命」に通じます。
信じて待ってます的な。
あと印象的なのが「愛ゆえに星を越えてゆくのでしょう」的な部分。
あ ヤマトの歌なんだなあと。愛の戦士たちの心情を理解して見送る歌なんだと、後はもうただただウットリです。

若い歌手の方にありがちな歌唱力ひけらかし型の歌い方ではなく、丁寧な歌唱で本当にこの人・この歌で良かったなぁと思いながら聴いてました。

歌詞は地球に残った女性目線でありながらどこか宇宙の女神が歌っているような感覚にしばし浸れることが出来ました。

この歌、第1話本編の直後に付けられててーーーーーーー




以下軽くネタバレ有です。




1コーラスの最後のボーカルでエンディングが終わり、ここでどーっと拍手が起きました。


その後すぐに予告が始まります。バックは宇宙のお葬式(無限に広がる大宇宙)。

エンディング曲のしっとりした感じの後に、悲壮感の強い予告。沖田艦長の重々しい語り、締めの一言は「地球滅亡まで三百と六十五日」。
エンディングのしっとり感と予告の厳粛さ。
このコントラストが非常に良かったです。
深夜に「銀河英雄伝説」を観ていたあの感覚に近いかも。
その回の終わりにうっとりして、また次の回への期待が高まる感じ。


ヤマトの音楽と言えば忘れちゃいけないのがささきいさおさんという前振りでささきさん呼び込み。
ヤマトの主題歌を初めて歌うことになった時のエピソード。
届いた楽譜に阿久悠・宮川泰の名前があり大先生二人の歌が歌えるのかと。

届いた楽譜はCメジャーで、入っているべき三つのフラット(♭)がなく、変な歌だなあ宮川先生こんな歌も作るのかなあと思いながらも覚えてレコーディングに行ったら全然違っててそこから覚え直して歌った。


ささきさんが昔からいつも有名な話ですが、彬良さんが「沖縄民謡みたいになりますよ」と言ったのが可笑しかったです。
たしかNHKBSの番組でこの話になった時に田中公平さんがその場で弾いたことがありました。


レコーディングではプロデューサーや音響監督や宮川先生でそれぞれ注文が違うという話に。

宮川先生は元気に、プロデューサーは哀愁を込めて。
プロデューサーの低い声を真似したささきさんに「声が似てますね」と出渕さん。西崎さんっていう名前こそ出ませんでしたが。

そしてヤマト2199の主題歌もささきさんが歌うことが発表されます。
出渕さんは今回の監督の仕事を引き受ける条件がささきさんの歌唱と彬良さんの音楽担当だったとのこと。
一番聞きたかった言葉かもしれません。
「必ずここへ帰ってくると」ヤマトの歌詞がささきさんの復帰によって実現した瞬間でした。


今回のレコーディングについてのトークがあり(中身は先日のブログを参照して下さい)「真っ赤なスカーフ」へ。

男性コーラスがなかったので当時のカラオケではないのですが、曲の終わり方がフェードアウトではなく、しっかり演奏で締められていて、以前彬良さんのコンサートで歌われたことがあるバージョンのような気がします。


最後に紹介された新曲はなんとガミラス国歌。

スタッフトークの中でもガミラスの設定を、星間国歌としてもう少し体裁を整えたものにした、という話はありましたのでその延長で、なるほどその一環かと受け止めました。

アニメに於ける国歌はオネアミスの翼とか逆襲のシャアとかの前例もありますし、何か足りなかったピースがはまった感じ。

スクリーンには出渕さん作詞の歌詞が。
「ガーレ、ガミロン!」
ジークジオン!的な。


出渕さんと彬良さんの解説。ガミラスのテーマ曲というのはなかった。ヤマトの曲の中で新しく作る曲はこれしかなかった。
さすがに「国歌」を書いたのは初めて。このモチーフを様々に展開させて心情曲などに使う。

この歌を出渕さんと彬良さんが生歌。
ちゃんと伴奏はありました(アカペラはさすがに…)。

かなり重厚なメロディと演奏。

完結編で彬良さんが作曲した「大ディンギル帝国星」という名曲がありますが、ちょっと彷彿とさせるものがありました。
あの曲も彬良さんのコンサートで演奏されて、当時の思い出や解説を聞いたことがあります。


以下筆者個人の感想です。

歌詞は「ガミラス」という単語の語尾を活用している訳ですが、こうやってみるとガミラス語に「ガミロン」という名詞があって、それが例えば「栄光」という意味だとすると、その形容詞形が「ガミラス」で「栄光を担う」とか「栄えある」という意味になる、みたいな面白さを感じました。
「ガミラス星」が「栄光の星」っていう意味ならまた違うニュアンスで面白いなあと。
「ガーレ」が「讃えよ」なら「栄光を讃えよ!」かなあとか。

「宇宙のお葬式」絡みの解説はもう少し続きます。

ロックの譜面はそれほど細かく書かなくてもプレーヤーさんに後はよろしくねでなんとかなる、クラシックだとビオラのパートとか細かく書かないといけない。
M-1の時は時間に余裕があったけどM-22の時は時間がなくなってたんじゃないかと会場を笑わせます。


ロックにも色々あれど泰先生も彬良さんも好きだったのがプログレッシブロック、中でもELPというバンド。
だいたいこんな曲です、と演奏。
そのコードを応用すると「サーシャ」になったりヤマトっぽいメロディが生まれる。
ちょっとその誕生の瞬間に立ち会えたような錯覚。

このコードを使った曲としてM-5「空母の整列」新録音バージョンが掛かります。

次にかかるのが「艦隊の集結」。
似たようなモチーフのこの二曲がいかに違うか、いかに宮川泰がかんばったかという様子を「父はバッターボックスで一生懸命バットを振りました!」という楽しい例えで紹介。
ティンパニとバスドラムとブラスの低音で始まる、ドメル艦隊が集結する場面のあのドスの利いたド迫力の曲(ちなみにこの曲はヤマトが始動する時にも使われていて「艦隊の集結」というタイトルはBGM集で付けられたものかも)。
オーダーは「ベンハー」だったとのこと。


そして次に紹介される曲として彬良さんの口から出て来た意外なタイトル、これがなんと「コスモタイガー」(ちなみに当時の正確な曲名は「新コスモタイガー」)。

最初の26話にはコスモタイガーは出ていないが、とここで出渕さんが説明、「ヤマトよ永遠に」で初めてコスモタイガーの曲が出て来て(正確には「新たなる旅立ち」)今回のヤマト2199ではその曲を使いたいということをチーフディレクターの榎本さんが発案。
それが条件付きで…


「これにワンダバを載せてほしい」



すげー!
この意外さ!意外なくせに瞬時に合点が行ってしまうアイデアの妙!
これはすごい、すごい瞬間でした。
すいません、あまりのすごいアイデアに爆笑してしまいました。
実はこの曲、私ももちろん好きなんですが、どこかもう少し何かが付け足せる気がしていて、それは歌詞なんじゃないかってずっと思ってたんです。
後ワンダバを集めたCDを良く聴いてて、中でもウルトラマンダイナの歌詞付きのワンダバ(作曲/佐橋俊彦)が好きなこともあって(「うたかたの空夢」での印象的な使われ方も勿論)、コスモタイガーにも歌詞があったらなあと考えてたんですが、ワンダバそのものを載せるっていうのは思い付きませんでした。

ちなみに「ワンダバ」はウルトラシリーズの防衛隊の出撃シーンにしばしば使われる男性コーラスをフィーチャーした楽曲の総称。初出は帰ってきたウルトラマンのMATのテーマ曲。

そしてその「ワンダバコスモタイガー」も披露!
彬良さんの躍り付き!(笑)
いや躍りはオーバーですが、ワンダバが入る所で身ぶりが入るのが楽しく、会場からも手拍子が起こります。
彬良さんの、「(ワンダバを載せてみると)これが嫌じゃない。すごくいいかは別として」というコメントもなんとも楽しく、この曲を無理なく受け入れ易くものにしてくれます。

いやあでもこれも「ヤマト」なんです。
新作が作られる度に何か新しい要素が加わって、それは例えばパイプオルガンだったり、沢田研二だったり、シンセサイザーだったり、島倉千代子だったり、それが「ワンダバ」ですよ今回。嬉しくって笑うなっていう方が無理です。
ヤマトの歴史にまた一ページ。
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