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特撮・アニメの作品レビューの同人誌を発行しています 大泉パラダイスのブログです。
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「はっきり言った方がいいだろう。我々も上層部も亜空間に生存者はいないと見ている。我々の目的は救出ではなくメサイアのシャットダウン。それだけだ」

番組冒頭シーンの司令官のこのセリフで、軽く泣きそうになってしまったんですが、思い出したのは先日テレビでやっていた3.11の自衛隊のドキュメンタリーです。
この中で被害があまりに広範囲なために救出活動に乗り出せない、というエピソードがあったのですが、自衛隊員の皆さんの気持ちを思うとちょっと胸が詰まりそうになりました。
ヒロムとヨーコは亜空間に踏み込みたいと進言しますが、司令官はこれを二重遭難の危険ありとして却下、現実世界へのメサイアの進攻を防ぐ方を優先する訳ですが、ここではマイケル=サンデルの「ハーバード白熱教室」で扱われたいわゆる「トロッコ問題」を連想します。両立しない二者の犠牲の大小を比較してどちらを取るかという思考実験です。
トロッコ問題は純粋に道徳的な観点から判断を求めるものですが、この番組では組織としての判断をドラマにしているという点で、先の自衛隊の皆さんのケースにより近いかも知れません。
こういう問題はこれまでのアニメなどでも取り上げられたことはあると思うんですが、「一人の人を助けられないで、大勢の人(例えば人類とか地球とか)を助けられるものか!」式の結論になりがちだった気がするんですが、今回はもう少し現実的な視点でこの問題を捉えようとしていると思われます。
それでも司令官は亜空間の遭難者を救助するつもりがない訳ではなく、メサイアのシャットダウンを優先しつつ、その方策を模索しているというところに、また個人的な信念で遭難者の生存を信じているヒロムたちもまたそういう司令官の姿勢を理解を示すことで、希望的な観測も留保しています。
ヒロムが希望を持つ根拠(ワクチンプログラムが自分たち以外にも施されているかも知れない)もきちんと示されているところに、子供番組の脚本としての真摯な姿勢を感じます。
かと言って、先のストーリーが「やっぱりワクチンプログラムを使って生きてました」ではあまりに予定調和すぎますから、そうでない展開が待っているとは予想されますが…

演出的にも浮足立った感じがなくて、例えばカッターロイドが出現するカットを司令官の見ているモニターの中で見せるなど、ストーリーの軸をぶれさせない演出でした。

3話までは仲村のモニターのど真ん中にババーンと時間表示が出ていましたが、今回はワームホールを表示しているところと、時間表示が出るところはカットを分けてあって、今回のストーリーがタイムサスペンスにはあまり重きを置いていないことから来る演出なのだと思います。
いや、それ以前にあんなにでかく画面を占有するのがちょっとマヌケだったような気もするんですが(笑)
ちなみにモニター画面が見やすかったせいで、亜空間の英語表記「HYPERSPACE」の他に現実空間が「PROPERSPACE」って書いてあるのがよく見えました。
さかのぼって1話とかでもちゃんと見れば見えてますが、一番細かいところが読みやすいのは新番組予告の時のモニターのカットでした。

●一人一人が「レッドバスター」「ブルーバスター」とか名乗るわけですが、これが実は変身が無事完了したサインになっていて、司令室でこの音声に反応した表示とかが出てもいいんじゃないかと思いました。今回ゴーバスターズエースに乗り込んだ時に「レッドバスター、コンタクト完了」っていう新しいセリフがあったので。

そういえばレッドのバイクに乗りながらの変身は1話のカットそのままでした。

●ヒロムが怪我をした時に、ばーっと走って行くニックのカットが良かったです。通路のような奥行のある空間を手前から奥へ走らせることでニックの気持ちの表現にしているわけです。

●ブルーバスターの言葉に「だね」って答えるイエロー、ちょっとシンケンジャーの白石まこのしゃべり方を思い出しました。

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