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特撮・アニメの作品レビューの同人誌を発行しています 大泉パラダイスのブログです。
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1,2話が、屋外でのロケやロボ戦のオープン撮影など「外」中心だったとすれば、今回は(屋外ロケもあるけど)室内でのアクションやセット内でのロボ戦、CGのビークル描写など「内」中心という感じでした。

病院へのエネトロン供給が途絶える危機が生じ、ゴーバスターズが解決するというストーリー。
クライマックスはタンクからエネトロンを運ぼうとするゴリサキ、これを支援するゴーバスターエース、そして病院内で子供を元気づける宇佐見ヨーコという展開。
これも「内」と「外」の図式です。
その図式の中で、バスターズそれぞれの役割を果たすという脚本。中でもヨーコが最後は変身しないで素顔のまま病院の人達にただよりそうだけ、そのまま一件落着するという流れにちょっと感動しました。
それぞれが各人の役割を果たしている、という意味でバスターズだけでなく病院の職員もそうでした。これもちょっと感動。
病院のシーンのラストはヨーコでも、ロビーの子供でもなく、駆け回る職員というところに作品としてちゃんとしてるなあと思いました。

病院に灯りがもどって一件落着ではなくて、職員の人の慌ただしい日常が始まってそこで「内」のシーンは終わり、今度は「外」にいるバスターズの面々。
彼らが職員や子供から感謝されたりするシークェンスがあったら、それはそれで興ざめだったかも知れません。
彼らは彼らの仕事をして、それで仲間同士の笑顔を確認する。ミッション終了。これでもかーという演出ではない点が良かったです。

一般の人の「内」である日常が亜空間つまり「外」からの侵入によって脅かされているのをバスターズの皆さんは守っているわけですが、彼ら自身も実は「外」に居場所がある存在です。
ヒーローというのはそういうものなのだという明確な意識が作り手にあるのだと思います。

去年の今頃。電力不足が叫ばれた時に、最もクリティカルな問題は病院への電力供給だったんじゃないかと思います。
そこを3話にして取り上げているというのは、生半可な覚悟では出来ないだろうなと思います。それだけにこの作品は真面目な作りでなければいけない、とスタッフの皆さんは思っているはず。しかも3.11のその日に。

全員による名乗りがないとか、オープニングでのタイトルコールがないとか、これまでの戦隊とは違う趣向が多い今回ですが、いわゆる「掟破り」という奇をてらった変化球とかいう意味ではなく、真面目な(基本真面目な。ニワトリでフリーズとかもありますが)と言いますか手堅い作品作りがベースにあって、選ばれている趣向なのではないでしょうか。あ、エンディングで踊ってるか(笑)


ゴリサキが到着して、まずライトを照らすというのも良かったです。さりげない描写ですけど表現されているものは奥深いと思います。



アクションの演出で目を引いたのが、走りながらトランスポートしてきたブレードを持った時に、移動しながら流れる地面が見えている右手の手元のアップのカット。
アクターさんは走りながらではなくて、たぶん台車か何かに乗りながら撮っているんだと思いますが(画面の揺れ方の少なさからして)、わざわざ腕を振っている左手を動かしてたりして、ちょっとアニメっぽい画面だなあと思いました。柴﨑監督のイマジンあにめにそういうカットがあるかどうかは分からないですが。

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