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特撮・アニメの作品レビューの同人誌を発行しています 大泉パラダイスのブログです。
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トラックバックしていただきました、ありがとうございます。
こちらからもしたいのですが、やり方わかりません、わはは。
すんません。

実写版ヤマト、ここへ来て上映館、上映回数減って来てます。

振り返れば、
公式サイトのキムタク艦長代理のブログが終わったのが
14日でしたっけか、ちょうど同じ頃に
池袋HUMAXシネマズのチケット売り場の両側にあった
でっかい看板のヤマトが、ナルニア国物語に変わってました。
ん~さびしいぞ。
でもHUMAX、まだ一日4回ヤマトやってますから
がんばってくれてます。ヘルニア克服物語もがんばれよ。

ヤマトパン、まだちょいちょい売ってるところがあるので
あれば買ってます。
オーザックは、赤い袋の奴がもうなくて、青い袋の方だけ
売ってるお店がちらほら。今の在庫がなくなったら
もう入れないような雰囲気。ククレカレーは見なくなりました。



今回トラックバックしていただいたのは
書籍「宇宙戦艦ヤマトと70年代ニッポン」についての記事でした。
70年代にテレビっ子として子供時代をすごしちゃったことが
自分の全てのベースになってるなあ、とつくづく思います。
物事を本流の中に身を留めた視点ではなく、本流から退いた位置から
見る癖が付いていると思います。良くも悪くも。
(もちろん個人的な性格の問題もあると思いますけど)。


この本の中でマイケル=サンデルの本について触れられてるんですが
私は、売れ始めた頃に書店で見て
うわっめんどくさそ、と思って読んでなかったんですが
NHKで講義の様子とかを放送してるのを見たりして
読んでないというわけにも行かなくなって、一週間ほどまえに
やっと読みました(遅)。


実写版の完成記念の記者会見で柳葉敏郎が
「ヤマトに教えてもらった愛と勇気と正義を、これでしっかりまとめてもらった」と言ってましたけど、ちょっと印象的でした。
ヤマトといえば「愛」「夢」「ロマン」とかまあ「勇気」
なんて単語がすぐ思い浮かびますが「正義」は
結構、新鮮な感じがするのではないでしょうか。

今回夏コミで出した本で、アニメの「青い鳥」との絡みで
「さらば」について書いたんですが、
「青い鳥」の中でヤマトが宇宙の彼方へ消えるシーンが登場して、これを
「正しい心」の表現として引用しているのを見たのがきっかけです。

ヤマトっていう素材はその性格からして
「愛」や「ロマン」で甘いコーティングをしても
どうしても「日本」「国家」とどこかで結び付いてしまうのは
避けられないと思います。
「完結編」「復活篇」は結構その辺が露骨に出ていたと思いますが
今回の実写版は敵(ガミラス)から「国家」や「人類」という属性を取り除くことで
共同体VS共同体というシビアな問題をちょっと横に置いて
我々の所属する共同体の範囲を見えやすくしているのは、
現代的だなあと思います。

我々が子供の頃は、地球連邦みたいなものが将来成立するのを
素朴に信じていた面があるような気がするのですが
(ちなみに高校の頃、先生にそういう話をしたら「あり得ない」と一蹴された経験が個人的にありますが笑)
「将来」が来てみたら、そんなものは夢のまた夢、
共同体として認識できる範囲というのは
どこまでなのか、という現実を把握しないと
正義もへったくれもありません。

そもそも正義というのは
綺麗な事を言ってみたところで「それ、あんた(自分)できんの?」
という問題が必ず立ち塞がります。

日本としても、国際社会としても
様々な線引きがほぼ固定化して来て
自分もそこそこいい歳になった今、
身の丈を正確に把握した上で、どんなことが正義なんだろう、
と思考しないといけないのだろうと思います。

そういう意味で70年代というのは
日本人がどんな幻想を抱いていたのか、というのを
共有したり考えなおしたりする上で、
「人類みな兄弟」を楽観的に言えないことがわかってきたからこそ
若い人が追体験する価値があるのかも知れないと思ったりします。

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