特撮・アニメの作品レビューの同人誌を発行しています
大泉パラダイスのブログです。
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映画「パシフィック・リム」を観賞
ネタバレあるかも知れませんのでご注意ください。
巨大ロボットと巨大怪獣が出てくる映画ですが
公開直前くらいまでタイトルは知っててもどんな映画か知らずにいたところ
公開日前後辺りからツイッターを通してどんな映画なのかが段々わかってきて
これはさっさと観ちゃった方がいいなあと思って行ってきた次第。
自分、子供の頃から東宝チャンピオンまつり(ゴジラを中心に子供向け映画数本立てプログラム)などで
ゴジラやウルトラマンをはじめとした怪獣映画好きではありますが、
ハリウッド版ゴジラなどは正直気持ちが乗りませんでした。
今回のパシフィック・リムも然り。
豪勢にお金を使いまくったCGのゴージャスさは確かにすごいと思いつつも、
日本のミニチュア特撮にやはり心引かれる自分を再確認するのみでした。
たとえて言えば、ミスユニバースのセレブっぽいゴージャス美女をキレイだなーとは思っても
まったく心引かれないのと同じ。
スタイルいい、脚長い、ウエストくびれてるみたいなスペックの高さは客観的に優れてるとは思っても
まったくときめかない、恋心おきない、一目惚れしないのと似てまして。
巨大人型兵器イェーガーに、怪獣(KAIJU)が襲いかかるシーンで、
ビルを突き破った怪獣がイェーガーに体当たりして、そのまま反対側のビルも破壊しつつ倒れ込んで、
という描写がありますが、
ビルの破壊描写は細かくてクオリティ高いですが、こうも次々ビルが簡単に壊れるのは
却って安っぽい感じがします。
たぶん、日本特撮やまたビル街戦闘を描くアニメであれば、反対側のビルに背中を押し付けられた瞬間は
そのビルは壊れない、というカットにするのではと思います。
ビルのミニチュアはそう次々壊す訳にはいかない、という予算制約上の理由もあるとは思いますが、
であるが故に重量感のある表現になっていたり、
あまりに簡単に物が壊れたりすることが、結果的に避けられているのだと思います。
CGの技術的にビル破壊が容易(あくまでも相対的にですが)であることで
人間の営みの結果である都市や文化の破壊にも躊躇がなくなっている感性も感じられてしまう、
とまで言ったら考えすぎでしょうか。
その迫力だけに手放しでのめり込む気にはなれません。
また迫力という点では、
キャラクターがカメラの全面を占拠するような(どアップになるような)レイアウトが多いですが
スクリーンの前にいる観客へのおどかしの効果はあるのかもしれませんが、
「ガメラ」などで意識的に多様されたような、ビルなめの引き画の方が
目の前に怪獣が現れた非現実感・目撃感を味わえて『迫力』を感じます。
カメラもよく動きます(キャラの動きに付けてアオったり、フォローしたり)。
動かせるから動かすんでしょうけど、技術力の高さは感じますが
もっとフィックスから修正PANするような日本のアニメなどで多様するカメラワーク、
タメのツメの緩急がある演出の方が、センスが感じられて好きですね。
登場する怪獣も、漫画「寄生獣」のように顔の中央がばっくり開いて口になるような
エイリアンみたいな奴。
ハリウッド版ゴジラに感じたような、ただただ本能で暴れて人を襲っているだけの爬虫類感。
知能はなさそうなのに狡猾さや残虐さだけ強調されたような
殺したところで人間の良心はまったく痛まないタイプのハリウッド的なクリーチャー。
回顧趣味で言うのでは決してなく、ウルトラ怪獣の初期デザイナー・成田亨の作品にあるような
かっこいいなあ、美しいなあと思える怪獣とは対極にあると思います。
あとロボットはやっぱ目が二つないと、ダメですねw
ガンタンクみたいな目ん玉つながりは主役メカっぽくないっす(まあイデオンも主役メカなのにつながってますが~)
作劇的にも
映画冒頭で怪獣が出現してからそれに対抗するロボットの技術開発史がダイジェスト的に語られますが
人類が初めて怪獣を目にしたファーストコンタクトの驚きみたいなものは、はしょられてしまっていて
よくできた怪獣ものにはあるそういう要素は、従来のそういう映画に譲って
この映画は単純にアクションものとして、楽しむべきなのでしょう。
昔、ウルトラマンなどが「怪獣プロレス」と揶揄されたことがありましたが
「怪獣映画」というよりは「怪獣プロレス映画」と積極的に捉え直して、今度吹き替え版を観てみたいと思います。
ネタバレあるかも知れませんのでご注意ください。
巨大ロボットと巨大怪獣が出てくる映画ですが
公開直前くらいまでタイトルは知っててもどんな映画か知らずにいたところ
公開日前後辺りからツイッターを通してどんな映画なのかが段々わかってきて
これはさっさと観ちゃった方がいいなあと思って行ってきた次第。
自分、子供の頃から東宝チャンピオンまつり(ゴジラを中心に子供向け映画数本立てプログラム)などで
ゴジラやウルトラマンをはじめとした怪獣映画好きではありますが、
ハリウッド版ゴジラなどは正直気持ちが乗りませんでした。
今回のパシフィック・リムも然り。
豪勢にお金を使いまくったCGのゴージャスさは確かにすごいと思いつつも、
日本のミニチュア特撮にやはり心引かれる自分を再確認するのみでした。
たとえて言えば、ミスユニバースのセレブっぽいゴージャス美女をキレイだなーとは思っても
まったく心引かれないのと同じ。
スタイルいい、脚長い、ウエストくびれてるみたいなスペックの高さは客観的に優れてるとは思っても
まったくときめかない、恋心おきない、一目惚れしないのと似てまして。
巨大人型兵器イェーガーに、怪獣(KAIJU)が襲いかかるシーンで、
ビルを突き破った怪獣がイェーガーに体当たりして、そのまま反対側のビルも破壊しつつ倒れ込んで、
という描写がありますが、
ビルの破壊描写は細かくてクオリティ高いですが、こうも次々ビルが簡単に壊れるのは
却って安っぽい感じがします。
たぶん、日本特撮やまたビル街戦闘を描くアニメであれば、反対側のビルに背中を押し付けられた瞬間は
そのビルは壊れない、というカットにするのではと思います。
ビルのミニチュアはそう次々壊す訳にはいかない、という予算制約上の理由もあるとは思いますが、
であるが故に重量感のある表現になっていたり、
あまりに簡単に物が壊れたりすることが、結果的に避けられているのだと思います。
CGの技術的にビル破壊が容易(あくまでも相対的にですが)であることで
人間の営みの結果である都市や文化の破壊にも躊躇がなくなっている感性も感じられてしまう、
とまで言ったら考えすぎでしょうか。
その迫力だけに手放しでのめり込む気にはなれません。
また迫力という点では、
キャラクターがカメラの全面を占拠するような(どアップになるような)レイアウトが多いですが
スクリーンの前にいる観客へのおどかしの効果はあるのかもしれませんが、
「ガメラ」などで意識的に多様されたような、ビルなめの引き画の方が
目の前に怪獣が現れた非現実感・目撃感を味わえて『迫力』を感じます。
カメラもよく動きます(キャラの動きに付けてアオったり、フォローしたり)。
動かせるから動かすんでしょうけど、技術力の高さは感じますが
もっとフィックスから修正PANするような日本のアニメなどで多様するカメラワーク、
タメのツメの緩急がある演出の方が、センスが感じられて好きですね。
登場する怪獣も、漫画「寄生獣」のように顔の中央がばっくり開いて口になるような
エイリアンみたいな奴。
ハリウッド版ゴジラに感じたような、ただただ本能で暴れて人を襲っているだけの爬虫類感。
知能はなさそうなのに狡猾さや残虐さだけ強調されたような
殺したところで人間の良心はまったく痛まないタイプのハリウッド的なクリーチャー。
回顧趣味で言うのでは決してなく、ウルトラ怪獣の初期デザイナー・成田亨の作品にあるような
かっこいいなあ、美しいなあと思える怪獣とは対極にあると思います。
あとロボットはやっぱ目が二つないと、ダメですねw
ガンタンクみたいな目ん玉つながりは主役メカっぽくないっす(まあイデオンも主役メカなのにつながってますが~)
作劇的にも
映画冒頭で怪獣が出現してからそれに対抗するロボットの技術開発史がダイジェスト的に語られますが
人類が初めて怪獣を目にしたファーストコンタクトの驚きみたいなものは、はしょられてしまっていて
よくできた怪獣ものにはあるそういう要素は、従来のそういう映画に譲って
この映画は単純にアクションものとして、楽しむべきなのでしょう。
昔、ウルトラマンなどが「怪獣プロレス」と揶揄されたことがありましたが
「怪獣映画」というよりは「怪獣プロレス映画」と積極的に捉え直して、今度吹き替え版を観てみたいと思います。
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