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特撮・アニメの作品レビューの同人誌を発行しています 大泉パラダイスのブログです。
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映画「パシフィック・リム」を観賞

ネタバレあるかも知れませんのでご注意ください。

巨大ロボットと巨大怪獣が出てくる映画ですが

公開直前くらいまでタイトルは知っててもどんな映画か知らずにいたところ

公開日前後辺りからツイッターを通してどんな映画なのかが段々わかってきて

これはさっさと観ちゃった方がいいなあと思って行ってきた次第。

自分、子供の頃から東宝チャンピオンまつり(ゴジラを中心に子供向け映画数本立てプログラム)などで

ゴジラやウルトラマンをはじめとした怪獣映画好きではありますが、

ハリウッド版ゴジラなどは正直気持ちが乗りませんでした。

今回のパシフィック・リムも然り。

豪勢にお金を使いまくったCGのゴージャスさは確かにすごいと思いつつも、

日本のミニチュア特撮にやはり心引かれる自分を再確認するのみでした。

たとえて言えば、ミスユニバースのセレブっぽいゴージャス美女をキレイだなーとは思っても

まったく心引かれないのと同じ。

スタイルいい、脚長い、ウエストくびれてるみたいなスペックの高さは客観的に優れてるとは思っても

まったくときめかない、恋心おきない、一目惚れしないのと似てまして。



巨大人型兵器イェーガーに、怪獣(KAIJU)が襲いかかるシーンで、

ビルを突き破った怪獣がイェーガーに体当たりして、そのまま反対側のビルも破壊しつつ倒れ込んで、

という描写がありますが、

ビルの破壊描写は細かくてクオリティ高いですが、こうも次々ビルが簡単に壊れるのは

却って安っぽい感じがします。

たぶん、日本特撮やまたビル街戦闘を描くアニメであれば、反対側のビルに背中を押し付けられた瞬間は

そのビルは壊れない、というカットにするのではと思います。

ビルのミニチュアはそう次々壊す訳にはいかない、という予算制約上の理由もあるとは思いますが、

であるが故に重量感のある表現になっていたり、

あまりに簡単に物が壊れたりすることが、結果的に避けられているのだと思います。

CGの技術的にビル破壊が容易(あくまでも相対的にですが)であることで

人間の営みの結果である都市や文化の破壊にも躊躇がなくなっている感性も感じられてしまう、

とまで言ったら考えすぎでしょうか。

その迫力だけに手放しでのめり込む気にはなれません。


また迫力という点では、

キャラクターがカメラの全面を占拠するような(どアップになるような)レイアウトが多いですが

スクリーンの前にいる観客へのおどかしの効果はあるのかもしれませんが、

「ガメラ」などで意識的に多様されたような、ビルなめの引き画の方が

目の前に怪獣が現れた非現実感・目撃感を味わえて『迫力』を感じます。



カメラもよく動きます(キャラの動きに付けてアオったり、フォローしたり)。

動かせるから動かすんでしょうけど、技術力の高さは感じますが

もっとフィックスから修正PANするような日本のアニメなどで多様するカメラワーク、

タメのツメの緩急がある演出の方が、センスが感じられて好きですね。


登場する怪獣も、漫画「寄生獣」のように顔の中央がばっくり開いて口になるような

エイリアンみたいな奴。

ハリウッド版ゴジラに感じたような、ただただ本能で暴れて人を襲っているだけの爬虫類感。

知能はなさそうなのに狡猾さや残虐さだけ強調されたような

殺したところで人間の良心はまったく痛まないタイプのハリウッド的なクリーチャー。




回顧趣味で言うのでは決してなく、ウルトラ怪獣の初期デザイナー・成田亨の作品にあるような

かっこいいなあ、美しいなあと思える怪獣とは対極にあると思います。



あとロボットはやっぱ目が二つないと、ダメですねw

ガンタンクみたいな目ん玉つながりは主役メカっぽくないっす(まあイデオンも主役メカなのにつながってますが~)



作劇的にも

映画冒頭で怪獣が出現してからそれに対抗するロボットの技術開発史がダイジェスト的に語られますが

人類が初めて怪獣を目にしたファーストコンタクトの驚きみたいなものは、はしょられてしまっていて

よくできた怪獣ものにはあるそういう要素は、従来のそういう映画に譲って

この映画は単純にアクションものとして、楽しむべきなのでしょう。



昔、ウルトラマンなどが「怪獣プロレス」と揶揄されたことがありましたが

「怪獣映画」というよりは「怪獣プロレス映画」と積極的に捉え直して、今度吹き替え版を観てみたいと思います。
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2013年の夏コミ、不参加です。
書類記入にミスがあったってことで落ちましたー
宇宙刑事ギャバンで申し込んでおりまして
TVシリーズのギャバンから劇場版、スーパーヒーロー大戦Zなどまで
書こうと思って準備は進めてたんですが、中止っす……
宇宙戦艦ヤマト2199新OP曲「Fight For Liberty」とタイトルバック(音楽に付けられ

た映像)との兼ね合いなどについてまとめてみました。

あくまでも自分なりのものなので使っている音楽用語っぽいものは便宜上作ったものを含みます。


曲の流れ(前奏、Aメロ)などに続けて「 」内が該当する歌詞の部分、( )内が曲や歌唱の特徴、

【 】内が使用カット内容。(※ )内が私自身の解説。

と、このようになっていますがテキストならべただけなので読みにくいですがスミマセン。

音楽についても映像についても素人の趣味の範囲なので

おかしいところがあってもご容赦の程をお願いします。

また歌詞の引用についても研究・分析の範囲内ということでご容赦願えればと思います。


****************************************************************************************


●前奏1(曲の始まり)

【夕陽に眠る戦艦大和】(※ヤマト世界の序章を象徴するイメージ)



●前奏2(始まりから高まり・ドラム連打、4拍が3小節分)
(ドラムに合わせ4カットずつのまとまりが3回、リピート風に)

【①惑星間弾道弾・墜落直前のユリーシャ艇・座るスターシャ・大和発見の古代】
【②遊星爆弾・による地表破壊・地面を破る大和・抜錨を叫ぶ沖田】
【③出現する艦首・舵を引く島・始動するヤマト・火を吹く主砲】



●前奏内ボーカル「Just WAR」

【撃(て)ーと号令する公・古代進・号砲一発宇宙戦艦ヤマト・弾道弾大爆破】

(※歌い出しの第一声と、劇中の主人公・古代の最初の決めの一声という
 意味的なマッチングと、シャウトするボーカルと叫ぶ古代の画的なシンクロ)




●前奏コーラス1「Fight for…」【宇宙戦艦ヤマト2199メインタイトル】

(※ハイテンポなこの曲に合うように派手なエフェクトのワープシーン)




●前奏コーラス1「for…liberty」【メインキャラ顔見せ・デスラー・沖田・古代・ヤマト】




●前奏コーラス3「Fight for…」

【発艦するコスモゼロ山本機・同古代機・指令するドメル・発砲するヤマト】

(※最後のforと艦砲射撃のタイミングが合って)




●前奏ラスト(ベース音のみ静かな部分)

【サブキャラ紹介/森雪・島・徳川&山﨑・真田&太田・新見・山本】

(※ヒロインの森雪がメインかサブかということはさておき)




●Aメロ1「you get down 夜と同時に朝が来て」(ボーカルとベース音まだ静寂)

【迫ってくる臨戦体勢のヤマト】

(※クレジット・原作 西﨑義展 フェードイン(以下FI))



●Aメロ2「escapeを探そうとも」

【サーシャゆっくりズーム&OLしてPAN】(※クレジット・FI)

(※まだ曲が盛り上がり前なので静的なカットが多く、メインスタッフのクレジットもFIで出      
 るためまだゆったりとした雰囲気)




●Aメロ2「負けを認め逃げ行く者に」【デスラーほくそえむ横顔】

(※冷徹な歌詞にFIXのデスラーの笑みが合って)




●Aメロ2「優しく手を」【ハイタッチの島と古代】

(※冷たいデスラーの一方励まし合う地球側が対立的・インサート的に)




●Aメロ2「差しのべる世界は無い」【砕氷しつつ突き進むヤマト】

(※厳しい世界認識を謳う歌詞と、過酷な環境を進むメージが重なる)




●Aメロラスト(力強いコーラス)

【艦艇部ミサイル・パルスレーザー(以上2つはAメロ2から先行)・艦首魚雷・主砲】

(※戦いの狼煙を上げるヤマトのイメージ)




●Bメロ1(リズム刻まれ曲高まって行く)「まだ何も」

【反射衛星砲スイッチ押すシュルツ・衛星砲発射・直上を見る沖田】

(※奇襲を受ける=戦いの始まりと曲のテンポアップがシンクロ)
(※以降のクレジットはFIしないで画面にパッと現れる)




●Bメロ1(コーラス)「this time」【直撃を受けるヤマト】

(※男性のコーラスの力強さと着弾の衝撃力が重なるイメージ)




●Bメロ1「始まっても無いのに」【甲板爆発】

(※ボーカルがシャウトしてアクセントが付く「は」と爆発がシンクロ)




●Bメロ1「理性で」【ガミラス側サブキャラ紹介・ゲール・フラーケン・ゴル】

(※次元潜行艦という潜水艦で攻めてくる敵たち。考える間を与えられずに攻撃されるイメー         ジ)




●Bメロ2「fade out bet」【猛攻を受けるヤマト】

(※アクセントでコーラスが強く入る「bet」でガミラス側からヤマトにカットが切り替わる)




●Bメロ2「戦おうともしない」【被弾するヤマト・被害拡がる艦内】

(※なすすべもなく死んで行く乗組員)




●Bメロ2「奴らの」【ほくそえむギムレー】

(※残酷な性格のキャラクターによって蹂躙されるイメージ)




●Bメロ2「すべてが」【植民惑星に落ちる弾道弾】




●Bメロ2「許せなく」【市街地で炸裂する弾道弾】

(※蹂躙される民間人)




●Bメロラスト「なっていたのは」

【画面奥から突進してくるヤマト~カメラなめて~ワープ!】

(※罪もない人々のため怒りに立ち上がるイメージ)
(※サビへ繋げるドラムの高まりとカメラ横切るスピードがシンクロしワープ空間へ突入!
  サビへと盛り上げる)




●サビ直前「永い間」(1小節分4泊)

【ドメルの4カット(ゲールと・ギムレーと・手に棒・笑むアップ)】

(※戦いを決意しワープで向かってくるヤマトを迎え撃つイメージ)




●サビ1「雨に打たれ過ぎた」

【戦闘開始するドメル艦! 着弾するヤマト! 耐える古代!】

(※曲サビ突入と共にこの歌自体のクレジット出る)




●サビ1「一途な希望と」【争う山本とメルダ】

(※外の戦闘とヤマト艦内の人間模様がここから点描される)




●サビ1「無言の未来が」

【反撃するヤマト・被弾するガミラス艦・ダーツ投げる加藤・浮く佐渡先生と原田真琴】

(※ボーカルが伸びる「みらーい」に合わせて真琴の体が伸びる)

【ヤマト舷側をなめるような着弾】

(※ボーカルの伸び、真琴の伸び、光線のなめが気持ち良く連続する感じ)




●サビ1「僕を裏切るカルマ」【耐え忍ぶ第一艦橋・活動するアナライザー】

(※艦の内と外の点描)




●サビ2直前(4拍休み)

【ドメルの部下達4人(ハイデルン・バーガー・クライツェ・ゲットー)】

(四分休符4回に1,2、3、4と合わせるように順次4人登場・厳密には少しずれている)




●サビ2「生きることを」【接舷するヤマトとドメル艦・状況を見つめるデスラー】

(※ついに相見えた両雄。歌詞の内容ではなく歌前半からのストーリー的な流れでクライマッ
 クスへ)




●サビ2「忘れて」【走る籔たち】(※さあ大変とばかりに駆け出す乗組員)




●サビ2「過ごしていた」【憂いを帯びた表情の雪】

(※歌詞の暗いトーンと一瞬のシンクロ)




●サビ2「日々の中」【敵基地に迫るゼロ古代機、山本機ミサイル発射、破壊】

(※過去の自分を悔いるような歌詞、それを払拭するように力を合わせる二人)
(※ボーカルがアクセントを付ける「か」に基地爆破がシンクロする小気味よさ)




●サビ3「鏡の前に」【暗躍する伊東・涙浮かべるセレステラ】

(※ここでもう一度出る内面を歌った歌詞と、内に秘めた者を持つ二人のキャラのイメージが  
 重なる)

(※「鏡」とセレステラのバックのキラキラ透過光のイメージもサビの繰り返しメロディの盛 
 り上がりと情緒的な歌詞と相俟って作品世界の奥深さを感じさせる)




●サビ3「立って」【髪が逆立つユリーシャ】

(※歌詞の「立って」とシャレで合わせたかのような微笑ましさが、メジャーなメロディとユリーシャの微笑みと共にこの曲の中で安らぐ一瞬)




●サビ3「いつも自分を恨んでいた」

【顔上げる沖田・ゲシュタムアウト(ワープ明け)するガミラス艦・壊れて行くヤマト】

(※まだまだ激戦が続くイメージ)
(※過去の自分を悔やむ歌詞と苦しい戦況を乗り切る描写の相乗効果で自己を超克していく人
 間像を連想させる)




●サビ4「でも君を想えば」(※人への想いで立ち上がることを謳う歌詞の中心部)

【岬百合亜・古代の乗っているコスモシーガル・真田志郎・走る森雪】

(※それぞれの想いで戦う人々の点描。特に雪は想う人へ向かっている)
(※「想えば」の「ば」に切なさを一瞬滲ませるボーカルと森雪の走りが完全にシンクロす 
 る。この曲のラストへの架け橋になるポイント)




●サビ4「越えられないものなんて」【部下を怒鳴る榎本、コスモゼロで突進し叫ぶ山本】

(※気力で敵に向かって行く登場人物たちと歌詞の内容がマッチングして)





●サビ4「無い」【ヤマトの主砲が・ガミラス艦を撃沈する!】

(※正に越えられないものなんて「無い!」とばかりに力を合わせたヤマトの力が敵を粉砕す
 る)





●サビ直後「何一つ諦めて生きていくつもりは無い」

(サビが終わりスローダウンするドラムのフィルインと共に曲のリズムが緩やかになる部分)

【手をつなぐドメルと奥さん・ヘルメットを取り落ち着いた表情を見せるメルダ・大学時代の
 懐かしい写真(古代進の兄・古代守、先輩・真田志郎と)を見る新見薫】

(※曲のノリノリ感が落ち着いて、家庭を持った軍人ドメル、自ら捕虜となる高貴な軍人家系  
 のメルダ、男性への想いと地球への想いが複雑な背景を持つ新見薫ら、バックボーンのある
 キャラをまとめてムードを出す)
(※この映像の中で1カットとしては一番長いメルダのカットにチーフディレクターなど中心
 スタッフのクレジットが乗る配慮。目を開くメルダの動きと共にフェードアウトする)




●サビ直後の歌唱無し部(「無い」のすぐ次の四分休符2回分)【発砲するガミラス艦】

(※2回休みに1、2と合わせるようにガミラス艦がバン、バンと発砲)
(※ピンクレディーが「UFO」のAメロとAメロの合間に爪先を「ちょんちょん」とやる振付
 のあの感じに近い)




●サビ後「立ち尽くした日々に」(ボーカル部分最後の盛り上がりへ)

【拳ふりあげるゼーリック・編隊飛行のコスモファルコン・驚く篠原・反撃のガミラス艦】

(※「立ち尽くした」と言うよりは立ちはだかる敵の将軍ゼーリック。危険な任務を買って出
 て窮地に陥る篠原。回頭しながら攻撃の手を緩めないガミラス艦。これらで戦いの熾烈さを
 演出)



●サビ後「力を宿せWAR」

【艦長室で敬礼する星名・波動砲発射を命令する沖田艦長・波動砲のトリガー引く古代】

(※敵へのとどめの一撃である波動砲。これを命令する沖田と実行する古代。正に「力を宿
 せ」と沖田が叫んでいるかのように古代が促されるイメージ)
(※そして星名はヤマト艦内の反乱分子を密かに内偵して見事に防いだ縁の下の力持ち的キャラクター。沖田たちが
 ヤマトを万全に動かせるのは彼の働きがあったから、といったストーリーを沖田の直前に彼の姿をインサートする事
 で見事に凝縮させる)

(※ボーカル直後(ドラムソロ/ギターソロ)【発射される波動砲・空を進む光弾・地面を斬  
 り裂き・崩壊していくガミラス艦】(※激しいドラムソロが波動砲の進撃とシンクロ)
(※途中でドラムが止んで、入れ替わるようにギターソロだけが静かに鳴る。地面を斬り裂き
 カメラに迫ってくる光の面積の拡大が、ドラムとギターの入れ替わりのタイミングと重な
 り、例えば急に閉鎖空間に入った時に周りの音が聞こえなりエコーが耳鳴りのように響くか
 のようなギターの音と、波動砲光に包まれて真っ白になった画面が融合して、未知の兵器の
 圧倒的な破壊力の恐ろしさをも感じさせる)



●後奏(前奏コーラス繰り返し)「Fight for…」
(静寂から一転して再びリズムを刻み始めるドラムと共に)

【走って古代に抱き付く森雪】

(※波動砲によるガミラス艦の撃破の後、解放されたかのように古代に駆け寄る雪の明るい笑
 顔)
(※二人の後ろにあるのは古代が偵察に出て無事帰還したコスモシーガル。歌の途中にあった 
 コスモシーガルの飛行カット、森雪の走るカットがここに繋がってドラマ的に連鎖し、
 古代を心配する森雪の心情を伝える。曲の終盤への差し掛かりも暗示する)




●後奏(前奏コーラス繰り返し)「for…liberty」

【ドメル艦に接舷しながら発砲するヤマト・対峙するかのように相手へ顔を向ける沖田とドメル】

(※前奏と同じメロディの繰り返しが、戦いが終わらぬかのような互いに譲らぬ両雄の睨み合
 いのカットとマッチする)
(※ここで総監督のクレジットが、冒頭の首脳スタッフと同様FIで現れ、キャラクターの大物
 感と共に最敬礼的な待遇で出渕裕の名前を出す)




●後奏(前奏コーラス繰り返し)「Fight for…」【画面手前から奥へ進むヤマト】

(※ドメルと沖田の泰然としたカットの重々しさををぶったぎるように素早くカメラをなめる
 ヤマトのスピード感と製作委員会のクレジットが一気に曲の終わりへ向かう雰囲気を醸し出  
 す)
(※待ち受けるガミラス艦隊へヤマトが突入していくにつれて、テンポダウン直前のドラムの
 フィルインがあって)




●コーダ(曲の終わり)(急に変調してミディアムテンポで4分音符7回)
「生きるという全てのanswer」

【叫ぶ古代・振り向く雪・ズームアウトの沖田・手を伸ばすドメル・不敵に振り向くデスラ
 ー・佇むスターシャ】

(※この急なリズムの変化を、画面に激しくIN気味で入ってくる古代という動的な映像で表現
 している。カット選びの絶妙な音楽感覚)
(※以降も振り向き、ズームなどの動的なカットが続き、1拍ずつリズムとシンクロするが、
 最後のスターシャだけが2拍分取る。最後の締めでもあるし、全てのキャラの頂点に立つ存
 在といった別格イメージ)









追跡魔、なる悪役が登場しますが

ヒカルたちがサッカーボールで遊んでいるところへ

バイクで乗り付けるなり「イチャイチャしやがって」といきなり言い出して

それ以降ずっと追いかけ回すというのは

ちょっと展開にムリがありますね。

たとえば、校庭を見渡せる土手からしばらくヒカルたちの様子をしばらく眺めていて

その男の所へボールが飛んできて、バイクに当たったりして

それに気付かないヒカルたちが

「返してくださーい」

「くっそー、ほらよ」

みたいな、前フリがあってから

この男の憎々しげな感情が高まって……みたいな流れの方がいいんじゃないでしょうか。

よくわからない人が突然でてきて、いきなりおかしな行動をする、みたいな脚本は

特に子供番組でやるのは、正直感心しないですね。

バイクで美鈴をおいかけるシーンも長すぎて、

イヤな雰囲気がしました。

そんな人がラストで「もう二度としません」とか言ってみたところで

とってつけた感は否めません。

ケムール人の力を与えられてからなら、こういうちょっと過激な描写もアリだったかも知れません。


人間、悪いことをする時には魔が差すっていうことがあるもので

悪行を描くにも、「そういう人だから」という決めつけではなく

「たまたまそういう行動に走ってしまった」(そして反省する)という描き方が

むしろ、現代だからこそ望ましいんじゃないかと思います。

「アンストッパブルな奴」という、台詞は

正に「そういう人」という決めつけ・レッテル貼りみたいなものが感じられます。


その辺をのぞけば、第2話、とくにウルトライブして以降は1話より良かったと思います。

特にウルトラマンタロウの演出は1話より圧倒的にこっちの方が良いです。

美鈴が映っているところへ、フレーム外からにょきっと出てくるカット。

演者が出てもってて、手元だけ隠すという演出が好みですが

こういうのもアリですね。

2カットおなじ演出がつづきますが、2カットめはフレームインなしで

しゃべりながらガタガタ動いてほしかったです。

また、ウルトラマンの飛行シーンを「飛んだ!」という驚きを以て描くのも

新しいです。

これまでのウルトラマンなら怪獣を倒して飛んでって消えるというお約束パターンがあったわけですが

今回は正体を知っているヒロインの前で変身するので素性を隠す必要もないため

「飛ぶ」という要素を戦闘の中でのスペックの披瀝という形で描いているわけです。



先日のウルトラマンROCKDAYではギタリストの人が

「ジャッキーチェンの声」と言っていた石丸博也がウルトラマンタロウの声。

これまではどうしても篠田三郎の代役感が漂ってましたが

今回は、コミカルな要素のある役所なのでこの人の声がハマっていると思います。

それでも、「早く大きくなりたい」希望がかなって、大きくなった暁には

篠田三郎の声になるんじゃないかと、ひそかな夢を抱いてはいますが(笑)

「声がかわった!」と美鈴に驚いてほしいです。









怪獣やウルトラマンに変身できるっていう非常に面白い設定。

ギンガスパークの先端に、人形の足の裏のマークを読ませるわけですが

あれ、ちょんって触れるだけですが

ぶっさすような仕様に出来なかったですかね。

ギンガスパークの先端に怪獣やウルトラマンの人形がくっついたまま

ジュワーって上に掲げるポーズをすれば、相当面白かったんじゃないかと。

おもちゃで遊ぶ子供の変身遊びとしても、これはかなり楽しそうだし

ブラックキングがウルトラマンの登場シーンみたいな

恰好で登場するカットとの繋がりもよくなるし。


ブラックキングに変身した直後、

普通に怪獣のようにウギャ~~っていう動作をして

ふと、その動きをやめてから、中のヒカルのリアクションのカットになりますけど

ウギャ~~~ってやってる時の、中のヒカルの様子をまずは描写してほしかったですね。

怪獣になった途端に怪獣の動作を無意識にしてしまってる訳ですから

ここ一番面白くなるところだと思うんです。


その直後にふと我に返って、あれ? オレ今なにやってんだ

みたいな方が、見てるこっちも感情移入しやすいと。



ヒロインの子が和菓子職人を目指してて

川に生えてるよもぎを取りに来て、不法投棄をしてる業者を発見、

よもぎの上に物が投げ捨てられてる場面、

「あ、和菓子の材料が……」

と言うわけですが、これもっと普通に「ひどい……」ぐらいの方がいいんじゃないかと思います。

この子が自分の和菓子のことにしか気がむかない人に見えてますから。

そういうちょっと不思議ちゃんに描きたいなら話は別ですけど

シーンの主眼はそこではないので、もう和菓子のことは横において

不法投棄に対する「ひどい……」を言えば、良いと思います。

もし、一旦このセリフを言わせるにしても

その直後にヒカルが軽くつっこんで「いや、問題はそこじゃないだろ」とか言わせれば

アリかなあとも思いますが。


あと、銀河神社が隕石で火災になったという話を聞いた時の、

ヒカルの「はあ?」というセリフもちょっと気になりましたね。

聞いた話のどこの部分に対する「はあ?」なのかがセリフになってないことが

違和感の原因だと思いますが、

たぶん「隕石が落ちた」っていう現象に対しての「はあ?」だと思いますが


「火災」っていう、大変なことになってる訳ですから

ただの「はあ?」は、ちょっと描き足りてないですね。


全体に、人間の役者さんの芝居はクオリティが高いので

脚本、演出でもっと面白くなるのになあ、って感じです。



スパークドールズ劇場では

各人形たちが、しゃべりながらクイックイッって動きますけど

番組開始前にちょっと期待してたのは

こういうノリが本編で行われるといいなあ、と。

人形が人の手に持たれた状態でしゃべる場合、

演者が人形のセリフに合わせて、ちょいちょい動かす、みたいな。

1カットだけ、ヒロインの子がタロウの人形の方向を変える所がありますけど

持ってる手元を画面の外にして、同じことやると

タロウが一人で向きを変えたようにも見えて

とても面白いと個人的には思うんですけど

これはフザケすぎとか怒られるのかも。



次回予告がけっこう暗い雰囲気ですけど

これもっと、夜中の学校で肝試しをやろうとしたら……的な

軽いノリの導入部だったら、お子様でももっと楽しみな気分になるんじゃないかなあ。


関係ないですけど、ヒカルとヒロインの子が再会する場所、

小高い丘の上+乳母車というシチュエーション、

時空警察ヴェッカーDO―2の川崎郷太の回を思い出しましたり。
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