特撮・アニメの作品レビューの同人誌を発行しています
大泉パラダイスのブログです。
カレンダー
04 | 2025/05 | 06 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | ||||
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 |
18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
最新記事
(02/10)
(02/08)
(02/07)
(02/04)
(02/03)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
opara
性別:
非公開
ブログ内検索
最古記事
(07/14)
(07/15)
(07/17)
(08/03)
(11/18)
アクセス解析
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
星の王子さま☆学 片木智年 慶應義塾大学出版 2005年12月10日発行
原題「Le Putie Prince」の「prince」を「王子」と訳すことから疑問を呈する本。
フランス語の「prince」は本来、ある丁度において主権・君主権をもつもの、
つまり「王」、「君主」、「領主」をあらわす言葉
とのことで、日本語で「王子」に抱くような王様の子供といった意味ではなく
「小さな君主」「小さな貴公子」などと訳されるのが望ましいという主張。
本文に登場する「grand prince」の持つ意味や、
サン=テグジュペリの他の著書「人間の土地」の記述とも照らし合わせ、
「prince」すなわち「君主」でサン=テグジュペリが謂わんとしたところは
つまるところ、私の言葉で謂えば「責任を持った主体性としての人間」ということになる。
狐と王子との場面に登場する「apprivoiser」という、
「飼いならす」「なつかせる」などと訳される単語に
「なつける」という古い言い回しをあてはめることで
その意味するところを、動物を手なずけるような事柄ではなく
社会と人間の関係が成熟することにある、と明らかにしていく。
まだ読み始めたばかりの本だが、すでに得るところ大である。
原題「Le Putie Prince」の「prince」を「王子」と訳すことから疑問を呈する本。
フランス語の「prince」は本来、ある丁度において主権・君主権をもつもの、
つまり「王」、「君主」、「領主」をあらわす言葉
とのことで、日本語で「王子」に抱くような王様の子供といった意味ではなく
「小さな君主」「小さな貴公子」などと訳されるのが望ましいという主張。
本文に登場する「grand prince」の持つ意味や、
サン=テグジュペリの他の著書「人間の土地」の記述とも照らし合わせ、
「prince」すなわち「君主」でサン=テグジュペリが謂わんとしたところは
つまるところ、私の言葉で謂えば「責任を持った主体性としての人間」ということになる。
狐と王子との場面に登場する「apprivoiser」という、
「飼いならす」「なつかせる」などと訳される単語に
「なつける」という古い言い回しをあてはめることで
その意味するところを、動物を手なずけるような事柄ではなく
社会と人間の関係が成熟することにある、と明らかにしていく。
まだ読み始めたばかりの本だが、すでに得るところ大である。
PR
この記事にコメントする