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特撮・アニメの作品レビューの同人誌を発行しています 大泉パラダイスのブログです。
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「ゴーバスターズ」と答えさせる問題が出題。

三人の若者が相棒のバディロイドと共に敵と戦うスーパー戦隊36作目の現在放送中の番組は特命戦隊何でしょう、といった問題。

解答者4人が誰もなかなか押さない中、青の40歳位のおじさんが解答を

「ゴーカイジャー」
ブブー

司会の浦川さん「勇猛果敢にチャレンジしていただきましたが正解はゴーバスターズです」

40代位のお父さん、他の問題でもお手つき多かった…

これからもチャレンジ精神を忘れずに…

ちなみにこの番組、スーパーヒーロータイムの新番組が始まると関連する出題がよく出ます。

改編の時期に出場する40代のお父さんは要チェック。


最近は「仮面ライダーなでしこ」を答えさせる問題も出たので映画もチェックすれ。
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「はっきり言った方がいいだろう。我々も上層部も亜空間に生存者はいないと見ている。我々の目的は救出ではなくメサイアのシャットダウン。それだけだ」

番組冒頭シーンの司令官のこのセリフで、軽く泣きそうになってしまったんですが、思い出したのは先日テレビでやっていた3.11の自衛隊のドキュメンタリーです。
この中で被害があまりに広範囲なために救出活動に乗り出せない、というエピソードがあったのですが、自衛隊員の皆さんの気持ちを思うとちょっと胸が詰まりそうになりました。
ヒロムとヨーコは亜空間に踏み込みたいと進言しますが、司令官はこれを二重遭難の危険ありとして却下、現実世界へのメサイアの進攻を防ぐ方を優先する訳ですが、ここではマイケル=サンデルの「ハーバード白熱教室」で扱われたいわゆる「トロッコ問題」を連想します。両立しない二者の犠牲の大小を比較してどちらを取るかという思考実験です。
トロッコ問題は純粋に道徳的な観点から判断を求めるものですが、この番組では組織としての判断をドラマにしているという点で、先の自衛隊の皆さんのケースにより近いかも知れません。
こういう問題はこれまでのアニメなどでも取り上げられたことはあると思うんですが、「一人の人を助けられないで、大勢の人(例えば人類とか地球とか)を助けられるものか!」式の結論になりがちだった気がするんですが、今回はもう少し現実的な視点でこの問題を捉えようとしていると思われます。
それでも司令官は亜空間の遭難者を救助するつもりがない訳ではなく、メサイアのシャットダウンを優先しつつ、その方策を模索しているというところに、また個人的な信念で遭難者の生存を信じているヒロムたちもまたそういう司令官の姿勢を理解を示すことで、希望的な観測も留保しています。
ヒロムが希望を持つ根拠(ワクチンプログラムが自分たち以外にも施されているかも知れない)もきちんと示されているところに、子供番組の脚本としての真摯な姿勢を感じます。
かと言って、先のストーリーが「やっぱりワクチンプログラムを使って生きてました」ではあまりに予定調和すぎますから、そうでない展開が待っているとは予想されますが…

演出的にも浮足立った感じがなくて、例えばカッターロイドが出現するカットを司令官の見ているモニターの中で見せるなど、ストーリーの軸をぶれさせない演出でした。

3話までは仲村のモニターのど真ん中にババーンと時間表示が出ていましたが、今回はワームホールを表示しているところと、時間表示が出るところはカットを分けてあって、今回のストーリーがタイムサスペンスにはあまり重きを置いていないことから来る演出なのだと思います。
いや、それ以前にあんなにでかく画面を占有するのがちょっとマヌケだったような気もするんですが(笑)
ちなみにモニター画面が見やすかったせいで、亜空間の英語表記「HYPERSPACE」の他に現実空間が「PROPERSPACE」って書いてあるのがよく見えました。
さかのぼって1話とかでもちゃんと見れば見えてますが、一番細かいところが読みやすいのは新番組予告の時のモニターのカットでした。

●一人一人が「レッドバスター」「ブルーバスター」とか名乗るわけですが、これが実は変身が無事完了したサインになっていて、司令室でこの音声に反応した表示とかが出てもいいんじゃないかと思いました。今回ゴーバスターズエースに乗り込んだ時に「レッドバスター、コンタクト完了」っていう新しいセリフがあったので。

そういえばレッドのバイクに乗りながらの変身は1話のカットそのままでした。

●ヒロムが怪我をした時に、ばーっと走って行くニックのカットが良かったです。通路のような奥行のある空間を手前から奥へ走らせることでニックの気持ちの表現にしているわけです。

●ブルーバスターの言葉に「だね」って答えるイエロー、ちょっとシンケンジャーの白石まこのしゃべり方を思い出しました。

1,2話が、屋外でのロケやロボ戦のオープン撮影など「外」中心だったとすれば、今回は(屋外ロケもあるけど)室内でのアクションやセット内でのロボ戦、CGのビークル描写など「内」中心という感じでした。

病院へのエネトロン供給が途絶える危機が生じ、ゴーバスターズが解決するというストーリー。
クライマックスはタンクからエネトロンを運ぼうとするゴリサキ、これを支援するゴーバスターエース、そして病院内で子供を元気づける宇佐見ヨーコという展開。
これも「内」と「外」の図式です。
その図式の中で、バスターズそれぞれの役割を果たすという脚本。中でもヨーコが最後は変身しないで素顔のまま病院の人達にただよりそうだけ、そのまま一件落着するという流れにちょっと感動しました。
それぞれが各人の役割を果たしている、という意味でバスターズだけでなく病院の職員もそうでした。これもちょっと感動。
病院のシーンのラストはヨーコでも、ロビーの子供でもなく、駆け回る職員というところに作品としてちゃんとしてるなあと思いました。

病院に灯りがもどって一件落着ではなくて、職員の人の慌ただしい日常が始まってそこで「内」のシーンは終わり、今度は「外」にいるバスターズの面々。
彼らが職員や子供から感謝されたりするシークェンスがあったら、それはそれで興ざめだったかも知れません。
彼らは彼らの仕事をして、それで仲間同士の笑顔を確認する。ミッション終了。これでもかーという演出ではない点が良かったです。

一般の人の「内」である日常が亜空間つまり「外」からの侵入によって脅かされているのをバスターズの皆さんは守っているわけですが、彼ら自身も実は「外」に居場所がある存在です。
ヒーローというのはそういうものなのだという明確な意識が作り手にあるのだと思います。

去年の今頃。電力不足が叫ばれた時に、最もクリティカルな問題は病院への電力供給だったんじゃないかと思います。
そこを3話にして取り上げているというのは、生半可な覚悟では出来ないだろうなと思います。それだけにこの作品は真面目な作りでなければいけない、とスタッフの皆さんは思っているはず。しかも3.11のその日に。

全員による名乗りがないとか、オープニングでのタイトルコールがないとか、これまでの戦隊とは違う趣向が多い今回ですが、いわゆる「掟破り」という奇をてらった変化球とかいう意味ではなく、真面目な(基本真面目な。ニワトリでフリーズとかもありますが)と言いますか手堅い作品作りがベースにあって、選ばれている趣向なのではないでしょうか。あ、エンディングで踊ってるか(笑)


ゴリサキが到着して、まずライトを照らすというのも良かったです。さりげない描写ですけど表現されているものは奥深いと思います。



アクションの演出で目を引いたのが、走りながらトランスポートしてきたブレードを持った時に、移動しながら流れる地面が見えている右手の手元のアップのカット。
アクターさんは走りながらではなくて、たぶん台車か何かに乗りながら撮っているんだと思いますが(画面の揺れ方の少なさからして)、わざわざ腕を振っている左手を動かしてたりして、ちょっとアニメっぽい画面だなあと思いました。柴﨑監督のイマジンあにめにそういうカットがあるかどうかは分からないですが。

蛭子能収+伊集院光=西村賢太
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