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特撮・アニメの作品レビューの同人誌を発行しています 大泉パラダイスのブログです。
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現地まで来て「ああ、前にキャプテン翼展で来たところかあ」と思い出して、上野の森美術館での大河原邦男展。
順路を逆行できない展覧会を初めて体験した。つってもホントに見たいやつは戻って見たけどな。
中でもガンダムの初期デザインと、ガンダムF91のラフを面白かった。

後者(F91)は大河原邦男ではなく、安彦良和の画。F91が安彦良和の画がベースになっているというのは不勉強ゆえか、これが初出の情報なのかわからないが知らなかった。

基本デザインは安彦アイデアで方向性がほぼ確定しており、大河原邦男はクリーンアップやディテールアップの役割になったことであろうことが、画稿の時系列を追うことで見てとれる。

そらに興味深いのが、大河原の画稿に富野由悠季が赤を入れているものが展示されていることだろう。ガンダムのパーツのラインに修正が入れられていて「クリーンアップを重ねるたびに、元のよさが失われていく」といったようなことも書き添えられている。

デザイン作業が一人のデザイナーの手のみを経て決定を見るものではないことが分かると共に、それを自らの名を冠した展覧会で公開した大河原の判断にも、学ぶところが多いと感じた。

ファーストガンダムの初期デザインにも興味深い点が多い。
後年、大河原によるイラストなどに、ガンダムのボディに「▼」のマーキングが描かれることが多いが、これが初期デザインにも存在するのが見られる。
稿を重ねるなかでこの三角マークは一旦なくなり、また復活、それが最終的に決定稿で、ガンダムの腰の前面にある「V」状の意匠となって残ることになる。

他の点。

ガンダムの股関節は、決定デザインでは腿(もも)の付け根と腰に隙間がないが、初期デザインには隙間が描かれており、むしろ初期デザインの方が可動範囲が意識されている。

などなど、図録にも採録されているが、書き込みの文章などの細かい点は展示物そのものの方が確認しやすい。
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